2002年FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップの第8戦(最終戦)「UAEデザートチャレンジ2002」が10月29日(火)から11月2日(土)にかけてアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ、アブダビを基点に全行程2109km、うちSS(競技区間)1488kmに渡って開催され、「チーム三菱ラリーアート」から三菱パジェロエボリューションで出場したステファン・ペテランセル(フランス)が初日から首位を守りきって優勝。三菱の03年ダカールラリー(通称パリダカ)参戦用新型車両がその前哨戦でデビューウィンを飾った。また、2、3位にも同チームのジャン・ピエール・フォントネ(フランス)、ミキ・ビアシオン(イタリア)の三菱パジェロが続き、パジェロは1〜3位を独占。三菱パジェロエボリューションで出場した同チームの増岡浩は2日目にデフトラブルに見舞われたものの、第3、第4レグでSSベストを叩き出す快走で20位完走した。
アラビア半島に横たわるルブアルハリ砂漠のペルシャ湾側や内陸部を舞台とし、専ら砂漠で構成される同大会は毎年この時期に行われることから、パリダカの前哨戦として知られる。「チーム三菱ラリーアート」は今回、パジェロエボリューション2台を含む4台の三菱パジェロで参戦し、パリダカ本番と同じドライバー/ナビゲーターの布陣で臨んだ。
初日第1レグからペテランセルと増岡のパジェロエボリューションは快走を見せ、増岡は途中転倒を喫したものの1〜2位体制をキープする。第2レグに入って増岡車は第2チェックポイント(CP)手前でリアのデファレンシャルギアにトラブルが発生したためビバークに戻り、CP不通過によるペナルティを受けて順位を後退した。しかし、第3レグでは後方スタートから驚異的な25台抜きを見せ、最終の第4レグも連日となるSSトップを取るなど、終始首位を走ったペテランセルの優勝と共に、新型車両のデータ収集という目的を達成した。チームは今後、更に車両の玉成を図り、2003年1月1日にスタートする第25回パリダカに備える。