2005年12月5日
株式会社ラリーアート
2005年FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権(APRC)総括
三菱ランサーエボリューションを駆る
ユッシ・ヴァリマキが4勝を挙げチャンピオンを獲得
ジェフ・アーガイルが出場イベント全戦でポイントを獲得しシリーズ3位
田口勝彦は1勝を挙げシリーズ5位
三菱自動車はマニュファクチャラーズタイトルを獲得

 2005年のFIA アジア-パシフィックラリー選手権(APRC)は、三菱ランサーエボリューションVIII・グループN仕様を駆ったユッシ・ヴァリマキ(フィンランド)が4勝するなど好成績を挙げシリーズチャンピオンを獲得。ジェフ・アーガイル(ニュージーランド)が出場イベント全戦でポイントを獲得し、シリーズ3位。C-H・カン(マレーシア)が第8戦「チャイナラリー」で優勝を飾りランキング4位、田口勝彦が第4戦「ラリー北海道」で総合優勝を果たしたほか、第6戦「ラリー・インドネシア」でも総合2位に入賞シリーズ5位を獲得する活躍を見せた。この結果、三菱自動車はマニュファクチャラーズ・チャンピオンも獲得した。

 インドのタイヤメーカーをメインスポンサーとする「チームMRFタイヤ」から今季、APRCに初参戦したヴァリマキは2005年のFIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦「スウェディッシュラリー」でグループN4位 を獲得した実力派。開幕戦「ラリー・オブ・キャンベラ」では経験を活かした素早い習熟を見せAPRC2位 でゴールしたが、1位の新井敏弘(スバル・インプレッサ)が再車検で失格、繰上げによりデビューウィンを飾った。続く第2戦「ラリー・ニューカレドニア」では第2レグ中盤まで首位 を走行した田口勝彦がオーバーヒートで戦列を去ったのを機に首位に浮上すると総合優勝を獲得。第3戦「ラリー・オブ・ロトルア」(ニュージーランド)でもAPRC2位 でゴールしてシリーズポイント首位のリードを堅持した。ヴァリマキは第4戦「ラリー北海道」では田口に続いて総合2位 でゴールし、三菱ランサーのワン・ツー・フィニッシュを達成。その後、全8戦中高得点の6戦がシリーズポイントとしてカウントされる有効得点制のため、第5戦マレーシアを欠場したが、続いて臨んだ第6戦「ラリー・インドネシア」で3勝目を挙げると、あと2戦を残して見事シリーズチャンピオンを獲得した。そして、第7戦「ラリー・タイランド」でもSSトップタイムを連取して圧勝。さらに「ホンヒ・ラリーチーム」より三菱ランサーエボリューションVIII・グループN仕様を駆り、APRC登録選手としてではなく同チームのチームポイント獲得のためにスポット参戦した第8戦「チャイナラリー」でも圧倒的な強さで総合優勝を挙げ、4度目の総合優勝を挙げてシリーズを締めくくった。

 一方、2004年に引き続き「チームMRFタイヤ」から三菱ランサーでAPRCに参戦した田口勝彦は第1戦序盤でコースアウト時にラジエターを破損してオーバーヒートによりリタイア。第2戦では雨により極めて滑りやすい状況となったグラベル路を舞台にトップタイムを連発し、好調に第1レグをリードしたが、第2レグの川渡り中にラジエターの冷却ファンが破損してラジエターを傷つけ、水漏れによるオーバーヒートで無念のリタイアとなった。しかし、運気も取り戻した第3戦でヴァリマキに続くAPRC3位を獲得した田口は、北海道で開催された第4戦で新井敏弘と激しい首位争いを展開。第2レグ中盤でトップを奪うと嬉しい地元日本での国際格式ラリー初優勝を飾った。ヴァリマキと同じく第5戦欠場のあと第6戦に臨んだ田口は好調を維持して総合2位に入賞し、再び三菱ランサーのワン・ツー・フィニッシュを達成。しかし、シリーズ2位獲得を目指した第7戦では第1レグ序盤から新井敏弘と激しく2位を争う中、ペースノートの読みのタイミングが合わずにコースアウトを喫し、その場で戦列を去ることとなった。

 シリーズポイントランキングでは優勝のヴァリマキ以下、ジェフ・アーガイルが第1戦APRC3位、第5戦APRC2位など健闘して3位、第8戦APRC優勝のC-H・カン(中国)が4位、田口勝彦が5位など三菱ランサーは上位10台中7台を占め、マニュファクチャラー選手権では三菱自動車が2位のスバルに圧倒的な63点差をつけてチャンピオンを獲得した。
また、APRC年間登録10台の内、三菱車は7台と70%を占める圧倒的なシェアであった。
ユッシ・ヴァリマキ選手 シリーズチャンピオン
車両 三菱ランサーエボリューション(写真は第7戦)





ジェフ・アーガイル選手 シリーズ3位
車両 三菱ランサーエボリューション
(写真は第1戦)



C-H・カン選手 シリーズ4位
車両 三菱ランサーエボリューション
(写真は第2戦)



田口勝彦選手 シリーズ5位
車両 三菱ランサーエボリューション
(写真は第7戦)



ダーモット・マリー選手 シリーズ6位
車両 三菱ランサーエボリューション
(写真は第4戦)



■2005年APRCシリーズポイント
順位 ドライバー 車両 Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 Rd8 Total
1 J・ヴァリマキ 三菱ランサー 16 15 12 12 - 16 16 -* 87
2 新井敏弘 スバル・インプレッサ E - 16 3 16 - 12 - 47
3 G・アーガイル 三菱ランサー 12 8 5 - 9 8 5 - 47
4 C-H・カン 三菱ランサー - 10 1 - 11 - 8 16 46
5 田口勝彦 三菱ランサー R 3 8 14 - 12 R - 37
6 D・マリー 三菱ランサー 5 R 4 7 5 5 4 - 30
7 B・グリーン 三菱ランサー 8 R 3 - R 4 3 11 29
8 F・ファン 三菱ランサー - 5 0 - R - - 9 14
9 国沢光宏 スバル・インプレッサ 4 - 2 5 - - 2 - 13
10 J・レングレット ホンダ・インテグラ - 4 0 - - - - - 4
R=リタイヤ、E=失格
*Rd.8のヴァリマキ選手はAPRC登録ではないためAPRCポイントはつきません
■2005年APRCマニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 Rd8 Total
1  三菱自動車 16 16 12 15 12 16 16 16 119
2  スバル 4 - 16 8 16 - 12 - 56
3  ホンダ - 4 0 - - - - - 4
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