2007年5月10日
株式会社ラリーアート
FIAアフリカラリー選手権(ARC)第4戦 ルワンダラリー

三菱ランサーエボリューション・グループN仕様で出場の
三好秀昌選手がARC3位(総合4位)に入賞、シリーズランキング2位を堅守


5月4日(金)〜6日(日)第1〜2レグ
キガリ〜キガリ(総走行距離 871.49km)
CS 1〜9(CS総走行距離 203.90km))

 2007年アフリカラリー選手権(ARC)第4戦「ルワンダ・マウンテンゴリラ・ラリー」が5月4日(金)〜6日(日)に中央アフリカのルワンダ共和国の首都キガリを基点に総走行距離871.49km/CS(コンペティティブセクション=競技区間)9カ所=計203.90kmで開催され、三菱ランサーエボリューション・グループN仕様で出場した三好秀昌選手/市野諮選手組がCS合計タイム3時間24分41秒でARC3位(総合4位)に入賞した。総合優勝(ARC1位)はコンラッド・ローテンバッハ選手(ジンバブエ/スバル・インプレッサ)でシリーズ3連勝をマーク。なお、大会出場台数は22台で、うち三菱車は5台であった。

 ARCは、ヨーロッパラリー選手権(ERC)、アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)、中東ラリー選手権(MERC)と並ぶ地域ラリー選手権の一つであり、FIA(国際自動車連盟)が統括している国際ラリーシリーズである。この2007年のARCに三好選手はシリーズ出場登録し、自らチームを運営して、日本人初のアフリカチャンピオンを目指し参戦した。開幕戦タンザニアでは見事総合優勝を飾り、IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)の開幕戦としても開催された第2戦サファリではARC2位(総合4位)に。第3戦ウガンダでもARC2位(総合2位)となり、シリーズランキング2位につけて今回のルワンダラリーを迎えた。

 四国よりやや広い程度の小国であるルワンダは、1990年代に内戦の影響による100万人規模の大量殺戮があったことで知られるが、現在の政情・治安は比較的安定している。また、近隣諸国同様に豊かな自然を持ち、野生保護区の森にはマウンテンゴリラが生息。今回のラリーの名称もそれにちなんだものとされた。

 ラリーは、5月2日(水)〜3日(木)に国外エントラントを対象としたレッキ(事前試走)、4日(金)午前に車検を実施。同4日(金)午後にキガリ市内のラリーHQ(ヘッドクォーター)ホテル前でセレモニースタートを開催した後に、同市郊外にある工業地帯の道路を使った4.16kmのスーパーSSを行った。ここでのトップタイムを奪ったのは三好選手。往年の三菱ワークスカラーに彩られたランサーエボリューションともども、幸先の良いスタートを切ることができた。
 5日(土)〜6日(日)はルワンダ東部のサバンナ地帯で、一般交通を遮断しないCS(コンペティティブセクション)として競技を実施。コースは概ね、水はけのよいフラットなダート路で、トップスピードがメーター読みで時速210kmにも達する区間もあるほどのハイスピード設定となっていた。ところが、ウガンダ側の国境近くで行われた5日(土)最初のCS「ルコモ〜ゴリラ1」で三好選手を痛恨のパンクが見舞う。46.39kmのこのステージは無数の岩が転がるガレ場が10km程度も含まれており、今大会で最も厄介なところと目されていたが、ここで三好選手はいきなり2分弱のハンディを抱え込むことになった。その後、三好選手は堅調に追い上げを図り、ARC2位(総合3位)につけるムナ・シン選手(ザンビア/スバル・インプレッサ)の6秒後方に迫るARC3位(総合4位)で第1レグを終了した。
 6日(日)に行われた第2レグは、前日に走行したCSをリピートステージとして走る構成。その最初のCS「ルコモ〜ゴリラ2」で、再び三好選手を不運が襲う。コース上の岩にヒットしてホイールを曲げ、その後パンク。これで3分弱をさらに失うことになってしまった。後続との差も大きく開いていたこともあり、以後の三好選手はステディなドライビングに徹して走行。この最終日の後半には猛烈なスコールが降り注いできたものの、三好選手と市野選手のコンビは無事キガリにフィニッシュ。ARC2位(総合3位)でゴールしたムナ・シン選手とは2分40秒差のARC3位(総合4位)でルワンダラリーを走り切った。

 APRC同様、ARCはレグポイント制を採用しており、今回のルワンダラリーで三好選手は3位=6点にレグポイント2点を加えた合計8ポイントを獲得。シリーズ総合では44ポイントとなり、シリーズランキング2位を堅守した。一方、終始安定した走行で今季3勝目を獲得したローテンバッハ選手はフルマークの計16ポイントを上乗せし、シリーズ総合は53ポイントとして、三好選手に対するリードをさらに拡大した。

 2007年のARCは全7戦の開催が予定されており、次戦となる第5戦ズールラリー・南アフリカは5月24日(金)〜26日(日)に、南アフリカ共和国最大の都市ダーバンを基点に開催される。なお、1月末にアフリカへ渡って以来、帰国することなく転戦してきた三好選手の2007年アフリカラリー選手権への挑戦は、今回のルワンダラリーをもって終了となる。

■三好秀昌選手のコメント:
「今回のアフリカラリー選手権への参戦は、そもそもは私と市野選手にとって再挑戦となるサファリラリーだけをターゲットに計画していたものでした。それが、実戦テストを兼ねて出ることにした開幕戦タンザニアで優勝できて、サファリでもARC2位に。余勢を駆ってウガンダ、そして今回のルワンダと転戦することになったわけです。ただ、そもそもの計画を超えた活動になったことのしわ寄せが、パーツ不足やマシンの疲労などになって出てくることになりました。そこで、チームのみんなと話し合い、今年はここで一端終了して、体勢を立て直して、来年もう一度チャレンジしよう、ということになりました。
 それにしても、アフリカでのラリーは、他の地域とは環境も文化もまったく違う中での戦いで、大変でしたけど、満喫することができました。ひと括りにアフリカ選手権といっても、それぞれのラリーは千差万別で、「サファリ=アフリカ」ではない、ということがよくわかりました。アフリカは広くて、奥が深いです。それぞれの国で新しい仲間ができましたので、また来年チャレンジして、彼らとも再会できることを楽しみにしています」

■最終・総合成績
順位 ドライバー 車両 タイム
1 *C・ローテンバッハ(Zim) スバル・インプレッサ 3時間12分55秒
2 R・カンタニェデ(Rwa) スバル・インプレッサ 5分33秒
3 *M・シン(Zam) スバル・インプレッサ 10分06秒
4 *三好秀昌 三菱ランサーエボリューション 12分46秒
5 *P・エモンスポール(Bel) スバル・インプレッサ 21分29秒
6 G・デビッド(Rwa) スバル・インプレッサ 22分39秒
7 O・コスタ(Rwa) スバル・インプレッサ 25分54秒
8 T・サガーマン(Rwa) スバル・インプレッサ 27分39秒
9 E・ミタラーズ(Rwa) スバル・インプレッサ 28分01秒
10 G・デケルヴェル(Rwa) 三菱ランサーエボリューション 54分54秒
Bel=ベルギー、Rwa=ルワンダ、Zam=ザンビア、Zim=ジンバブエ
完走10台
2位以下のタイムはトップとの差
1位のタイムは第1レグからのCS合計所要時間とペナルティーの合計
*=ARC登録ドライバー

■2007年FIAアフリカラリー選手権シリーズポイント(暫定)
ドライバー
順位 名前 ポイント
1位 C・ローテンバッハ(Zim) 53
2位 三好秀昌 44
3位 M・シン(Zam) 28
4位 A・アンワー(Eat) 15
5位 P・エモンスプール(Bel) 14
Bel=ベルギー、Rwa=ルワンダ、Zam=ザンビア、Zim=ジンバブエ、
Eat=タンザニア
マニファクチャラー
順位 マニュファクチャラー名 ポイント
1位 スバル 57
2位 三菱自動車 44


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