2007年4月3日
株式会社ラリーアート
2007年中国ラリー選手権(CRC)第1戦「ラリー上海」

三菱ランサーエボリューション勢、圧巻の1〜4位独占
デビッド・ヒギンスが熱戦のCRCシリーズ開幕戦を制覇



三菱ランサーエボリューション
D・ヒギンス / I・トーマス
3月24日(土)〜25日(日)
第1〜第2レグ


大堤路〜大堤路
(総走行距離 430.97km)

SS 1〜10
(SS総走行距離 118.00km)
 2007年中国ラリー選手権(CRC)の第1戦「ラリー上海」が3月23日(金)〜25日(日)に上海市郊外の金山地区で開催され、「ワン・ユー・ラリーチーム」から三菱ランサーエボリューション・グループN仕様で出場したデビッド・ヒギンス選手(イギリス)が総合優勝。2位には地元中国のリーディングドライバーである「ホン・ヒ・ラリーチーム」の徐浪(ジョ・ロン)選手、3位には同じく「ホン・ヒ・ラリーチーム」から出場のヤルコ・ミエティネン選手(フィンランド)、さらに4位にはマーティン・ロウ選手(イギリス)が入り、三菱ランサーエボリューションユーザーによる1-2-3-4位独占という結果となった。

 モータリゼーションの高まりとともにモータースポーツ熱が急速に高まっている中国だが、一番の人気を誇るのは、F1中国GPを筆頭とするサーキットレースではなく、公道を使用するラリーである。こうした事情を反映し、国内最高峰であるCRCのレベルはこの2〜3年で急速に高度化し、人気もうなぎ登り。今回のシリーズ開幕戦にも多数のエントリー申請があり、計20チーム、全62台が出場を果たし、このうち三菱ランサーエボリューションは12台が出走した。

 今回の「ラリー上海」は昨年大会同様、上海郊外の農村部の一般道を使用。総走行距離は430.97km、スペシャルステージ(SS)は計10カ所/計118kmで、未舗装のグラベル路と荒れ気味で滑りやすいコンクリートの舗装路がほぼ半々といった割合で設定された。直線と直角コーナーの組み合わせが多く、直線区間では5速に入る高速セクションもしばしば。おしなべてエスケープゾーンはなく、一瞬のスピードコントロールの誤りが大きなアクシデントを招くトリッキーなイベントである。

 ラリーは3月23日(金)に大観衆を集めてセレモニースタートを開催し、24日(土)にSS6カ所を実施。この初日で13台が戦列を去った。そして4カ所のSSが行われた25日(日)にはさらに18台がリタイアを喫し、ゴールにたどり着いたのは31台。そのうち三菱ランサーエボリューション勢は9台が完走を果たした。昨今のCRCには国際舞台で活躍する多数の実力派ドライバーが地元チームの「優勝請負人」として参戦しているのが特徴。今回優勝したのは三菱ランサーエボリューションを駆ってアメリカSCCAプロラリーシリーズを2002年、2003年と2年連続で制しているヒギンス選手。この中国ラリー選手権の前週に行われたPWRC第2戦ラリー・メキシコでやはり三菱ランサーエボリューションに乗り優勝を果たしたマーク・ヒギンズ選手は実弟にあたり、兄弟によるメジャーイベント2週連続制覇となった。また、今回のトップ6のうち5人は「外国人」ドライバーとなった中で、若手中国人ドライバーの筆頭で、ダカールラリー出場経験もあるシュ・ロン選手の総合2位という結果はひときわ光るものとなった。

 なお、今年のダカールラリーに三菱パジェロで出場し、プライベーターとしては一時日本人ドライバー最上位を走行した池町佳生選手が、今回の「ラリー上海」に「ワン・ユー・ラリーチーム」から三菱ランサーエボリューションで出場。残念ながら第1レグでコースアウトを喫し、リタイアとなった。この他の日本人ドライバーでは、昨年に続いて鎌田卓麻選手(スバル・インプレッサ)が現地チームから参戦し、6位でフィニッシュしている。

■最終・総合成績
順位 ドライバー 車両 タイム
1 D・ヒギンス 三菱ランサーエボリューション 1時間19分58秒3
2 徐浪(ジョ・ロン) 三菱ランサーエボリューション 14秒4
3 J・ミエティネン 三菱ランサーエボリューション 14秒5
4 M・ロウ 三菱ランサーエボリューション 20秒9
5 R・ヴァランス スバル・インプレッサ 55秒4
6 鎌田卓麻 スバル・インプレッサ 3分02秒7
7 塗栄政(トー・ロンゼン) 三菱ランサーエボリューション 3分33秒9
8 華慶先(ファー・チンシェン) 三菱ランサーエボリューション 4分50秒0
9 傑魏紅(ウェー・ホンジェ) 三菱ランサーエボリューション 5分26秒9
10 徐俊(スー・ジュン) 三菱ランサーエボリューション 8分23秒8
1位のタイムはSS合計所要時間とペナルティーの合計
2位以下のタイムはトップとの差


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