2009年6月1日
株式会社ラリーアート
ニュルブルクリンク24時間レース
三菱ランサーエボリューションX(ツインクラッチSST搭載車)が出場
クラス4位/総合32位で完走!


ニュルブルクリンクを疾走する、ランサーエボリューションX

   2009年5月23日(土)〜24日(日)、ドイツ南西部に位置するニュルブルクリンクにてADAC(ドイツ自動車連盟)が主催するニュルブルクリンク24時間レース(正式名称:第37回ADAC Zurich 24時間レース)が行われ、ドイツ・ゲトラグ社を母体とするチームより出場した三菱ランサーエボリューションX(ツインクラッチSST搭載車)は、本レースのSP3T(排気量2L未満のターボ車)クラスにおいて、クラス4位/総合32位という成績で見事完走しました。
 ニュルブルクリンクは、およそ300mもの高低差・大小170以上ものコーナー数・荒れた路面などから「世界一過酷」とも謳われる北コースとF1グランプリなどが開催される南コースが組み合わされたサーキットで、全長は25kmを越える世界有数の難コースです。
 特に北コースの過酷さは広く知られ、エンジン・ボディ・サスペンション等の車体基本性能の優劣がラップタイムに反映され、また車体に多大な負荷を与えることから、世界の自動車メーカーの性能試験の場としても用いられています。

三菱自動車も、ランサーエボリューションVII以降の先行試験の場としてニュルブルクリンクで開発を行い、技術の進化を遂げてきました。現行モデルであるランサーエボリューションXは、ニュルブルクリンクにおいて、新技術である6速自動マニュアルトランスミッション「ツインクラッチSST」や、4輪統合制御技術「S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)」の開発とセッティングを実施しています。



ラリーアート空力パーツも重要な役割を果たす

   ニュルブルクリンク24時間レースは、本サーキットを舞台として毎年開催され、世界各国から多くのワークス/プライベーターエントラントが集まり「世界最大の偉大なる草レース」と呼ばれるほど活況を呈します。

そして2009年、本レースのSP3Tクラスに、変速機メーカーであるドイツ・ゲトラグ社を母体とする「TIC racing GbRチーム」より、「ツインクラッチSST」を搭載した三菱ランサーエボリューション]が出場しました。
 ゲトラグ社は「ツインクラッチSST」の共同開発並びに製品生産を行っており、同ミッションの耐久性や性能確認を本レースで実証するため、ほぼ市販状態のままでレースに参戦。また、レース中の変速はすべて「オートシフト(自動変速)」で走行しました。

 同クラスには、フォルクスワーゲン・シロッコやスバル・インプレッサ等、世界の強豪がひしめきあい注目度の高いクラスです。 今回、同チームから出場した4名のドライバーは個性派ぞろい。全日本ラリー選手権にてランサーエボリューションやミラージュなどで優勝経験を持つ日本人ドライバーの松井孝夫選手や、WRCなどで活躍したウーベ・ニッテル選手といったラリー競技のスペシャリストが名を連ね、またトビアス・ハーゲンマイヤー選手は、チーム母体であるゲトラグ社の社長でもあり、多くのレースに出場した経歴を持っています。

 レースは、5月21日(木)の練習走行で幕を開けました。三菱ランサーエボリューションXは、決勝レースを見据えたレースセッティングを詰めながら予選に挑みましたが、マイナートラブル等にも見舞われ予選結果はクラス16台中12位。
迎えたレース決勝の天候は晴れ。スタート後、三菱ランサーエボリューション]は、クラスのセカンドグループ争いに加わりレースが展開されました。決勝ではトラブルもなく、またステアリングから両手を離さずに自動的にシフトチェンジできる「ツインクラッチSST」のメリットもあり、各ドライバーともに順調に周回数を重ね、順位を上げていきました。
アクシデントの頻発する夜間セッションもトラブルフリーで乗り切り、レース中盤はクラス5位を走行。
レースが残り3時間となった時点で、上位車のリタイアによってクラス4位へ浮上。その後は、ひとつ後を走る同クラスのライバルであるスバル・インプレッサとの接戦を制し、見事にクラス4位/総合32位という好成績でゴールしました。
ゴール後、松井選手は「ランサーエボリューションXはトラブルもなく、レース中もドライビングを楽しむことができました。ツインクラッチSSTのオートシフトによりステアリング操作に集中できたことは、過酷なレースにおいてドライバーの負担軽減に非常に大きな効果がありました。また、コーナーの多いニュルブルクリンクで常に安定感のあるコーナリング性能を発揮させたS-AWCは、世界一の4WDシステムであると実感できました。チームはドイツ人がメインでしたが、全員一丸となったことが難しいコースを上位完走できた大きな要因だったと思います」と語りました。




【STP3Tクラス順位】
順位 ドライバー 車両 LAP
1 Johansson Jimmy / Gruber Florian / Thiim Nicki / Karlhofer Martin VW Scirocco 142周
2 Deegener Elmar / Wohlfahrt Jurgen / Breuer Christoph / Gass Hans Martin Audi A3 139周
3 Heger Altfrid / van Dam Carlo / Cheng Cong Fu / Mailleux Franck VW Scirocco GT 24 139周
4 Quadder Karsten / Nittel Uwe / Matsui Takao / Hagenmeyer Tobias Mitsubishi Lancer Evo X 133周
5 Shimizu Kazuo / Yoshida Toshihiro / Hattori Naoki / Matsuda Koji Subaru GRB 133周

【総合順位/主な日本車順位】
順位 ドライバー 車両 LAP
1 Bernhard Timo / Lieb Marc / Dumas Romain / Tiemann Marcel Porsche 911 GT3 RSR 155周
2 Abt Christian / Hemroulle Jean-Francois / Kaffer Pierre / Luhr Lucas Abt Audi R8 LMS 154周
3 Collard Emmanuel / Henzler Wolf / Lietz Richard / Werner Dirk Porsche 911 GT3 Cup S 152周
11 Dumbreck Peter / Tanaka Tetsuya / Hoshino Kazuki / Schoysman Dirk Nissan Z 33 144周
32 Quadder Karsten / Nittel Uwe / Matsui Takao / Hagenmeyer Tobias Mitsubishi Lancer Evo X 133周
33 Shimizu Kazuo / Yoshida Toshihiro / Hattori Naoki / Matsuda Koji Subaru GRB 133周
87 Morizo / Quiros Javier / Kinoshita Takayuki / Iida Akira Lexus LF-A 114周
参加台数170台(うちSP3Tクラス16台) 完走台数118台(うちSP3Tクラス8台)






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