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全日本ラリー選手権 JN-1.5クラスで全日本ラリー初の女性ドライバーチャンピオンを獲得した大井こずゑ選手にインタビュー。
07年のラリー北海道の後、ラリーアート田口雅生社長(右側写真1枚目 右)から「JN-1.5クラスができるので参戦してはどうか」というアドバイスをいただいたのが、このクラスに出場することになったきっかけです。女性ドライバーが参戦することで話題づくりの意味もあったようです。それまでは全日本ラリー選手権なんて頭の中になかったので、とても驚きました。昨年はシリーズ3位だったのですが、まさか今年チャンピオンを獲れるとは思いませんでした。今年は他メーカーも力を入れてきましたしエントリーも増えて盛り上がってきてましたからね。
今年出場したラリーは全戦でポイントを獲得したのですが、“ラリーは完走してナンボ”と考えるようになったのが大きいですね。特にコルト1.5Cに乗るようになってからは、クルマを壊さないように気を使うようになりました。クルマを壊すと修理になるので1か月は走れなくなる。すると運転の感覚を忘れちゃいます。壊さなかったら、修理代の分ガソリン代に使えてもっと走り込みができるし、コルトは燃費もいいのでたくさん走れます。排気ガスもきれいですしね。
私はクルマに乗ってることがとても好きで、運転していれば渋滞も苦にならないほどなんです。普段も林道を3往復してから晩ごはんを食べて、また林道を3往復してお風呂に入って寝るという毎日です。
コルト1.5Cの魅力はそのポテンシャルを使いきる醍醐味と
丈夫で長持ちなボディ!
以前ラリーでランサーエボリューションをドライブしていた時は、操作がスイッチみたいだったんです。ON/OFFしかないようにアクセルを踏んだりとか。それが今では非常に神経を使って操作しています。コルトってターボのランサーのようにパワーがあるわけではないですし、クルマ自体のサイズも小さいので、コーナーでスピードを殺さないで走るためにもすべてのコントロールがシビアなんです。運転していると下敷き1枚のアクセルコントロールが必要だって思います。本当に下敷き1枚分かどうかは分からないんですが、それほど微妙で難しいです。ランサーのつもりでコーナー手前でブレーキングするとずっと手前で止まっちゃいます。コルトの運転は楽しいですよ。小さいしFFなので最初は戸惑って初年度はシリーズ3位でしたけれど。
それにグラベル(未舗装路)で最初から全開で行くと壊れるかもしれないなと思って慎重になって走ったことも功を奏したかもしれませんね。そんなふうに運転に気を使うクルマだから、コルトって弱いクルマだと思うかもしれませんが、実に頑丈なんです。競技車両にするために最初にロールバーを入れるなどの補強をしただけ。スポット(溶接)増しもやっていないのに、あのとても過酷なラリー北海道を2回(2年)完走したんですから!
ライバルと比べてコルトの方が勝っているなと思うのは、やはり中速トルクが太いという点でしょうね。オールマイティだし登り坂でも力強く登って行きますし、エントリークラスから全日本戦まで幅広く使えるクルマだと思います。
ラリーアートパーツは信頼のパーツ
私のコルトに装着しているラリーアートパーツで一番いいなと思うのは、「フロント機械式L.S.D.キット」です。これはやはりラリーアート製という信頼感から来るものですね。イニシャルトルクもターマック(舗装路)では高くグラベルでは低くというように、ラリーの路面によって変更しています。次に各種「ブッシュ」と「ガード」類ですね。やはりラリーはクルマにとっては過酷な競技ですから。ラリーアートの「アンダーガード」は特に信頼性が高いです。グラベルラリーでは「パイピングガード」、「タンクガード」など一式を装着しますが、ターマックラリーでは「パイピングガード」のみ装着して他は外しています。また通常の車両では公道を走ることはできませんが、「エンジンE.C.U.」はリエゾン(移動区間)走行を含めてスロットルレスポンスが良く、高速を含めて17.5km/Lと燃費もなかなかいいんですよ。競技中のリフューエルで3リットル!しか補給しないことも有りました。サイフにも優しいクルマです。
| 主な戦績 | ||
| 1988年 | ダートトライアルデビュー | |
| 1989年 | 93年まで5年連続でダートラ、レディスクラスチャンピオンを経てA4クラスデビュー | |
| 2000年 | WRC(FIA世界ラリー選手権)、 サファリラリー参戦 | |
| 2003年 | APRC(FIA アジアパシフィックラリー選手権)、 ラリー北海道 完走(総合28位) | |
| 2004年 | WRC ラリージャパン 参戦 | |
| 2005年 | APRCラリー北海道 総合7位 | |
| 2007年 | WRC ラリー・ニュージーランド 完走 | |
| 2008年 | 全日本ラリー選手権、JN-1.5クラス、シリーズ3位(含むラリー北海道優勝) | |
| 2009年 | 全日本ラリー選手権、JN-1.5クラス、チャンピオン(ドライバー部門女性初、含むラリー北海道優勝) |








