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フォルテックと共同開発のエンジン&ギヤオイルを発売

ラリーアートが発売したエンジンオイルとギヤオイル。共同開発したフォルテック・澁谷誠一代表とこのオイルをラリー実戦で使用して全幅の信頼を置く田口勝彦選手が、このオイルの特徴を熱く語る。

オイルが抜けても大丈夫なワケ
――まずはこのオイルは一言で言うとどんなオイルなのでしょうか?

澁谷  「私たちは後発隊として大手メーカーが作らないようなトラブルが発生しないようなオイル、長持ちするオイルを作りました。つまり100%化学合成の“頑強なオイル”です。極端な例として万が一オイルが抜けてしまってもエンジンが問題なく回り続けるようなオイルを作るのが私の使命だと考えています。油膜の強度を高めたことで、金属疲労を起こさず本来のクリアランスを維持できるので、パワー、トルクも持っている力を存分に発揮できるのです。原価にとらわれず優れた原料を採用して組み合わせて作ったのが、このオイルなのです」

田口  「そんな極端な例が実際にありました。オイルラインにダメージを受けてオイル漏れが発生し、インジケーターが点いている状態にも関わらず、30kmほどの距離を競技スピード、つまり全開走行しましたが、全く問題ありませんでした。つまりオイルエレメントに残っていた0.5リッターぐらいの量で持ちこたえてくれたんです。また、オイル性能の良さは特に南の暑い国で感じることができました。気温が高いとエンジンがタレたように重いフィーリングになるんですが、このオイルを使いだしてからはそのようなこともなくなりました」

澁谷  「よく『このオイルを使いだしてからエンジンが静かになった、よく回るようになった』と聞きます。そのわけは油温が他メーカー品より10℃程度低く抑えられるからだと思います。油温の上昇が少なく油圧が安定しているので、サーキット走行などを行ってみるとその違いははっきり分かると思います。また低い温度から油膜を形成するので、エンジン始動後の早い時期から摩耗が少ないんです」

田口  「以前オーストラリアでテストをしてニュージーランドでラリー本番を迎えたことがあったのですが、普通は本番の前にオイルを交換しますよね。ところが手元に新しいオイルがなかったんです。だから『他のオイルでもいいから新品を入れて欲しい』と頼んだんですが、『新品の他のオイルに替えるよりも今のオイルを使った方がいい』と現場に言われました。もちろん全く問題はありませんでしたが、現場スタッフもこのオイルの優秀性をよく理解しているんですね。ですから使っていてとても安心感がありますよ」

――オイルのブレンドでコツというものがあるんでしょうか?

澁谷  「有機モリブデンという、熱が加わると金属コ-ティングされ、耐久性がUPする添加剤を通常の倍入れています。またポリオ-ルエステル化学合成油(PAO・炭化水素化学合成油)も油圧の安定に効果を発揮しています。結果、致命的なエンジントラブルの発生を少なくしているのです。昨年FIAアフリカ・ラリー選手権でチャンピオンを獲得した三好秀昌選手も、ランサーエボリューションにこのオイルという組み合わせでした」

――競技でも頑強さを発揮しているようですが、何万kmも走行したようなエンジンでは効果はどうでしょうか?

澁谷  「このオイルを入れることで密封性が高まりますから、むしろ20万kmぐらい走ったエンジンの方が体感できるかもしれませんね。旧車にこのエンジンオイルを入れたら、ディーラーのスタッフに『エンジンは新品ですか?』と尋ねられました。好きなクルマに長く乗りたいと思ったら100%化学合成のオイルが最適だと思います。密封性が高くエンジンが長持ちしますし、燃費も伸びますよ」

――「5W-45」という値の意味は?

澁谷  「5Wと粘度が低いことで-30℃という低い温度からでも性能が発揮でき、高回転域でも熱ダレしにくい処方です」

田口  「40で走っていても問題はないんですが、ターボエンジンはもうちょっと欲しいなという気もあって(笑)。エンジンのパワーアップにはいろいろ方法があると思うんですが、たとえばECUを数十万円出して数馬力を得ることを考えたら、このオイルはとてもコストパフォーマンスが高いと思います。アジパシで7年間鍛えていますし、S耐や他の競技でも実績がありますから」

澁谷  「オイルの開発と実戦テストはラリーを中心に行いました。さまざまなコンディションの路面を走ってオイルが偏ったりするのが、ラリーですから」

――性能についてはよく分かりました。ネックはやはり価格でしょうか?

澁谷  「先ほどもお話したように性能のいいものを加えて作ったオイルですから、その分価格には跳ね返ってきます」

田口  「カー用品店でオイル交換のときに添加剤を一緒に求めている人がいますよね。でも安いオイルに添加剤代を合計して、このオイルと値段あまり変わらないんだったらオイルメーカーが自信を持ってベストな状態にブレンドしたオイルの方が信頼性が高いと思いませんか?」


フォルテック社のつながりは大原エンジニアからの協力要請で始まった

デフにもOKのギヤオイル
――ではギヤオイルについてのフィーリングはいかがでしょう?

田口  「アジパシで使っているランサーのミッションはドグミッションなんですが、とてもギヤが入りやすいですね。特にシフトアップの際にはギヤが入りにくいのでクラッチを切って入れている人が多いと思うんですが、僕はクラッチは全く使っていません」

澁谷  「ギヤがスムーズに入るというのは油膜が保持されていることの証拠でしょうね。このオイルは20年間かけて作ってきたのですが、冷間時からのシフト操作もフィーリングもスムーズだという評判をいただいています」

田口  「シフトが悪くなるとガリッという引っかかり感が出てくるんですが、それがとても嫌で不安になっちゃうんですよね。だから古いクルマのリフレッシュにももってこいだと思います。それとこのギヤオイルはミッションだけじゃなくてデフにも使えるんです」

澁谷  「デフが利くときに発生するバキバキというチャタリングですが、この音が減りますよ。もちろん利きを落とすことはありません」


APRC(アジアパシフィックラリー選手権)は熱帯地域でも開催され、オイルには特に厳しいラリーだ

量販店でQRコードから情報をゲット
――今回カー用品としては珍しくQRコードがついています。

澁谷  「みなさん、特に若い人たちは携帯で情報を得る方が多いですから、たとえば店頭で「ピッ」と見てもらえば、どんな特徴があるのかすぐに理解していただけると思います」

田口  「ありそうでなかったですよね。ぜひ「ピッ」とやってみてください!」

エンジンオイル4l

エンジンオイル1l

ギアオイル1l

フォルテック・澁谷誠一代表、田口勝彦選手