RAI - 545/1998年4月28日
株式会社ラリーアート


'98全日本ラリー選手権(4輪駆動部門)第3戦


Bクラスのミラージュ・鎌田豊選手(CMSC道北)が連勝!

〜Bクラスは2位にもCMSC鹿児島・三苫和義選手が入り、CMSC勢が1−2フィニッシュ〜



'98全日本ラリー選手権(4輪駆動部門)の第3戦「 '98 ACK SPRING RALLY」が、4月25日(土)・26日(日)、大分県日田郡の「オートポリスサーキット」をスタート・ゴールに開催されました。当日の天候は曇り、時折霧雨の降る肌寒い気温となりました。今回は、「オートポリス」サーキットステージでのSS6本、約13.4kmに始まり、ロード第1ステージでのSS3本を含む約96.17km、SS4本を含むロード第2ステージの約128.49km、そして再び「オートポリス」サーキットステージでSS2本、約3.6kmの総距離約242kmで行われました。参加は、3クラス合計50台。三菱勢は、Bクラスにミラージュ8台、Cクラスに、これが全日本ラリー選手権のデビューとなったランサー・エボリューションV9台をはじめとするランサー・エボリューション勢16台が出場しました。ロードステージのコースは、幅が狭く、ゴツゴツした岩も多い林道で、例年リタイアが続出する荒れた路面。また当日は、所々で霧も発生し見通しの悪い中でのラリーとなりました。 AIIIクラスは、参加20台、出走19台。内三菱勢は、圧倒的勢力を誇り、ミラージュ、ランサーで16台を占めました。第1ヒート、ミラージュ平澤政夫選手が、唯一人1分30秒台のトップタイムを記録します。そして第2ヒートでも、平澤選手のタイムを更新する選手は現れず、そのまま逃げ切り優勝。2位にもミラージュ川島秀樹選手、3位にもミラージュ、CMSC大阪・藤原雄一郎選手が入るなど、三菱勢は、大活躍。上位7台を独占しました。

CIIクラスには、11台が参加、出走し、こちらもランサー、ミラージュで圧倒的勢力を誇り、11台中9台を占めました。今シーズンから排気量区分が、1401cc以上(従来は1301cc以上)に変更となった同クラス。三菱勢は、C車両規定での大きな変更点「同じメーカーかつ公認もしくは登録車両が搭載しているエンジンに限り、載せ換えが出来る」ことを受けて、全車1600ccDOHCターボエンジンに換装して参戦。第1ヒートでトップタイムの1分34秒75を叩き出したランサー奈良井裕一選手が逃げ切り、今シーズン初勝利を挙げました。2位には同じ1分34秒台ながら、奈良井選手に0秒22届かなかった昨年の同クラスシリーズチャンピオン・ミラージュ木本登志夫選手。以下6位までを三菱勢が独占しました。

今回のBクラスも、参加した8台全てがミラージュ(CC4A)となりましたが、前戦まで様子見の様相を呈していた車両規定変更のひとつ、「当初の自動車検査証の原動機の型式欄に記載されている『記号および数字』の異なる原動機とは交換しないこと」つまり同一型式のエンジンへの交換は可、に対して、基本値で30馬力アップとなるMIVECエンジンへの換装をした車両が見られました。 スタートのサーキットステージ、前戦で今季初勝利を挙げ勢いに乗るCMSC(コルト・モータースポーツ・クラブ)道北・鎌田豊選手がトップに立ち、9ポイント差の2番手に廣川慎一選手、3番手に地元九州のCMSC鹿児島・三苫和義選手が続きます。続くロード第1ステージで、三苫選手が廣川選手を逆転、2番手に上がりますがトップは依然として鎌田選手。そしてロード第2ステージ、最後のサーキットステージまでの全てのセクションをパーフェクトに制した鎌田選手が連勝、今季2勝目を挙げました。2位、3位にもそのまま三苫選手、廣川選手が入り、ミラージュの連勝記録は、ついに“35”に。

また、AIVクラスでは昨年の同クラスシリーズチャンピオン屋代博美選手をはじめ、ランサー勢の有力選手は、ランサー・エボリューションV・Wからランサー・エボリューションVに乗り換えて参戦。ホモロゲーションを取得したばかりとあって、まだまだ熟成途上の中、地元九州・熊本のランサー・エボリューションV橋本和信選手が3位表彰台を獲得しました。さらに、全日本選手権外ながらレディスクラスでも、ランサー小出久美子選手が優勝。開幕戦から大活躍の三菱勢でした。

Cクラスには、海外のWRCや国内の全日本ジムカーナ選手権、全日本ダートトライアル選手権に続いて、いよいよランサー・エボリューションVがデビュー。前戦優勝のスバル・インプレッサの西尾雄次郎選手が、最初のサーキットステージのトップに立ちます。2番手にランサー・エボリューションVの奴田原文雄選手、3番手にランサー・エボリューションVのCMSC鹿児島・山口修選手とランサー勢が好位置につけます。続くロード第1ステージをトップで通過したのは、ランサー・エボリューションVの田口盛一郎選手で、サーキットステージでの10番手から4番手に浮上。そして同じくランサー・エボリューションV、CMSC愛知・松井孝夫選手が同ステージを2番手でゴールし、トータルで西尾選手を1ポイント逆転、サーキットステージ5番手から一気にトップに立ちます。3番手山口選手は変わらず、奴田原選手は5番手にやや後退。そして、ロード第2ステージ終了時点では、田口(盛)選手と西尾選手が同減点のトップに並び、2ポイント差で松井選手と続き、勝負は最終サーキットステージへ。結果、残念ながら最後のサーキットステージを2番手で終了した西尾選手が優勝。しかし、2位に山口選手、ロード第2ステージと最終サーキットステージをトップの奴田原選手が3位、田口(盛)選手と松井選手がそれぞれ4位、5位に入り、デビュー戦のランサー・エボリューションV勢が、揃って上位完走。そのポテンシャルの高さを十分に感じさせ、一戦毎に熟成される今後の戦いに期待を寄せられる戦いぶりでした。

【開催概要/結果】

  1. 開 催 日 4月25日(土)〜26日(日)

  2. 開催場所スタート・ゴール 大分県日田郡「オートポリスサーキット」全行程:約242km

  3. 参加台数 全50台(内三菱車 24台)
    内訳
  • Aクラス( 〜1000cc)14台
  • Bクラス(1001〜1600cc)8台(内、ミラージュ8台)
  • Cクラス(1601〜 )28台(内、ランサー16台)


4. 結果

Bクラス
順位 ドライバー/ナビゲーター 車   両 減点
鎌田  豊/晝田 満彦 ミラージュ 1954
三苫 和義/隅 重信 ミラージュ 1982
廣川 慎一/森下 志郎 ミラージュ 2050
中尾 晃/宮前 満男 ミラージュ 2115
小田切 真/稲本 芳之 ミラージュ 2171
古川 實/北澤千詠子 ミラージュ 2211
徳井 隆史/米山 晃 ミラージュ 2247

Cクラス
順位 ドライバー/ナビゲーター 車   両 減点
西尾雄次郎/山口 顕子 インプレッサ 1781
山口 修/古谷公美洋 ランサー・エボリューションV 1785
奴田原文雄/小田切順之 ランサー・エボリューションV 1786
田口盛一郎/坂下 勝 ランサー・エボリューションV 1789
松井 孝夫/遠藤 彰 ランサー・エボリューションV 1799
柳沢 宏至/美細津 正 インプレッサ 1802
綾部美津雄/草加 浩平 インプレッサ 1807
田口 幸宏/田口 雅生 ランサー・エボリューションV 1816
竹下 俊博/渡部 要三 ランサー・エボリューションIV 1819
10 菅野 正之/小久保昌巳 ランサー・エボリューションV 1831

5. 第3戦までのポイントランク(全9戦中有効5戦)
Bクラス
順位 ドライバー 車   両 ポイント
第1戦 第2戦 第3戦 第4戦 第5戦 第6戦 第7戦 第8戦 第9戦 合計 有効
鎌田 豊
(CMSC道北)
ミラージュ 70 100 100 - - - - - - 270 -
鷹野健太郎
(CMSC道北)
ミラージュ 50 70 0 - - - - - - 120 -
入沢 文彦 ミラージュ 100 - - - - - - - - 100 -
小田切 真 ミラージュ 25 25 25 - - - - - - 75 -
三苫 和義
(CMSC鹿児島)
ミラージュ - - 70 - - - - - - 70 -
杉山 聡
(CMSC道北)
ミラージュ - 50 - - - - - - - 50 -

Cクラス
順位 ドライバー 車   両 ポイント
第1戦 第2戦 第3戦 第4戦 第5戦 第6戦 第7戦 第8戦 第9戦 合計 有効
西尾雄次郎 インプレッサ 70 100 100 - - - - - - 270 -
奴田原文雄 ランサー 100 35 50 - - - - - - 185 -
綾部美津雄 インプレッサ 50 50 13 - - - - - - 113 -
山口  修
(CMSC鹿児島)
ランサー 18 - 70 - - - - - - 88 -
石田 正史 ランサー 7 70 0 - - - - - - 77 -
大嶋 治夫 インプレッサ 35 18 0 - - - - - - 53 -
勝田 範彦 インプレッサ 13 25 0 - - - - - - 38 -
田口盛一郎 ランサー - - 35 - - - - - - 35 -
田口 幸宏
(CMSC埼玉)
ランサー 25 0 10 - - - - - - 35 -
10 松井 孝夫
(CMSC 愛知)
ランサー - - 25 - - - - - - 25 -
〈ポイントは、1位−100、2位−70、3位−50、4位−35、5位−25、6位−18、7位−13、8位−10、9位−7、10位−5、11位以下−0〉

6. 今後のスケジュール
日程 大 会 名 開 催 地
第4戦 5月23日(土)〜24日(日) MCA BARU '98 大分
第5戦 6月13日(土)〜14日(日) モントレー '98 群馬
第6戦 7月4日(土)〜 5日(日) '98 ノースアタックラリー 北海道
第7戦 7月25日(土)〜26日(日) ひえつき98・夏 宮崎
第8戦 9月5日(土)〜 6日(日) '98 RALLY IN ASAHIGAWA 北海道
第9戦 10月17日(土)〜18日(日) 第26回M.C.S.C. ラリーハイランドマスターズ 長野・岐阜


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