RALLIART

RAI - 835/2001年12月14日
株式会社ラリーアート

2002年FIA世界ラリー選手権(WRC)
三菱自動車/ラリーアート出場計画


三菱自動車/ラリーアートは2002年FIA世界ラリー選手権(WRC)に、「マールボロ三菱ラリーアート」として三菱ランサーエボリューションWRC(ワールドラリーカー)で参戦して、ドライバーにはフランソワ・デルクール(フランス)、アリスター・マクレー(イギリス)を起用、ドライバー及びマニュファクチャラーの両チャンピオンの獲得をめざす。
欧州マニュファクチャラーなどの積極的な参加により、近年益々厳しい競争となったWRCは、F1と並ぶモータースポーツの世界最高峰としてFIAによる世界選手権がかけられている。1月のモンテカルロラリーでシーズンが開幕、11月のグレートブリテンラリーまで世界14ヵ国を転戦、全14戦で争われる。ラリーごとに異なる雪・氷・泥濘・岩・舗装等の路面変化に加え、気象条件も氷点下20℃から40℃の灼熱迄という過酷な走行条件のもとで開催されることから、年間チャンピオンを獲得するにはドライバーは勿論のこと、生産車をベースとした出場車は高性能であるとともに優れた信頼性・耐久性が要求される。 三菱自動車は1967年に海外ラリーへの挑戦を開始、WRCでは過去4年連続(1996〜1999年)でドライバーズチャンピオンを獲得、1998年はドライバーとマニュファクチャラー両部門で年間チャンピオンとなった。2001年もモンテカルロラリー・ポルトガルラリー・サファリラリーで総合優勝するなど好成績を収め、2002年WRCには、2001年第11戦サンレモラリーから投入した三菱ランサーエボリューションWRCを玉成、チームのバックアップ体制を更に強化・充実して参戦する。

チーム体制
チーム名 マールボロ三菱ラリーアート
ドライバー フランソワ・デルクール(仏) アリスター・マクレー(英)
コ・ドライバー ダニエル・グラタルー(仏) デビッド・セニアー(英)
車両 三菱ランサーエボリューションWRC
チェアマン アンドリュー・コーワン(英)
チームディレクター ジョン・イーストン(英)
チーフエンジニア ベルナール・リンダウアー(仏)
チームマネージャー デレック・ダウンシー(英)
スポーツ/テクニカルアドバイザー ラッセ・ランピ(フィンランド)
ビジネス・デベロップメントマネージャー ダンカン・サンダー(英)
PRマネージャー ジム・ブラックストック(英)

「マールボロ三菱ラリーアート」ドライバーズプロフィール


フランソワ・デルクール

フランソワ・デルクール(Francois Delecour)
1962年8月30日フランス生まれ。1981年ラリーデビュー。WRC初出場は、1984年のモンテカルロラリー。1991年フォードとワークスドライバー契約、1993年ポルトガルラリーで初優勝、この年更に2回の総合優勝を果たしドライバーズ選手権でシリーズ2位となった。翌1994年は初戦のモンテカルロラリーで総合優勝、初のシリーズチャンピオン獲得が期待されたがシーズン中盤に交通事故で足を負傷欠場となった。1996年からはプジョーと契約WRCのターマックイベントで活躍、プジョーの2000年チャンピオンの獲得に貢献した。ターマックスペシャリストとして注目されてきたが、2001年シーズンから再びフォードと契約し、グラベルラリーでも常に安定した実力を発揮している。

ダニエル・グラタルー(Daniel Grataloup)*デルクールのコ・ドライバー
1960年5月19日フランス生まれ。1978年ラリーデビュー。1989年にブルーノ・サビーのコ・ドライバーとしてランチア・デルタでフランス選手権に参戦し、シリーズ2位を獲得。1991年の終盤から、デルクールのコ・ドライバーとなり、デビュー戦のWRCカタルニアラリーを3位で飾る。1993年にWRCで3度の総合優勝、1994年には初戦モンテカルロラリーで総合優勝を果たす。1995年には一時マーク・デュエツのパートナーをつとめたが、1996年から再びデクールとコンビを組んでいる。


アリスター・マクレー

アリスター・マクレー(Alister McRae)
1970年12月20日イギリス生まれ。5度の英国ラリー選手権チャンピオンのジミー・マクレーを父に1995年WRCチャンピオンのコリン・マクレーを兄に持つラリー一家の次男。1991年RACラリー(現在のグレートブリテンラリー)でWRCデビュー、翌1992年英国ラリー選手権に出場グループNチャンピオンを獲得した逸材。1995年のRACラリーにフォードエスコートで出場、ワークスチームを脅かす総合4位に入賞する大健闘をみせ、注目を浴びた。1999年からヒュンダイのワークスドライバーとなり、2001年は実力でエースドライバーの地位を獲得、将来を最も嘱望されている若手ナンバーワン・ドライバー。

デビッド・セニアー(David Senior) *マクレーのコ・ドライバー
1964年3月31日イギリス生まれ。1980年コ・ドライバーとしてラリーデビュー。1986年に英国ジュニアラリーチームに選出され、英国ラリー選手権のグループNチャンピオン、サイモン・スタビングのコ・ドライバーをつとめた。アリスター・マクレーとは1988年からコンビを組み、英国ラリー選手権を中心に活躍。1999年からヒュンダイ・ワークスチームに加わり、アリスターとともにF2の世界ラリー選手権やWRCに出場している。

 

三菱ランサーエボリューションWRC(ワールドラリーカー)
マールボロ三菱ラリーアート
2001年 WRC第11戦 サンレモラリー

 

三菱ランサーエボリューションWRC(ワールドラリーカー)
全長 4,360mm エンジン 4G63型
水冷直列4気筒DOHC16バルブ
インタークーラー付きツインスクロールターボ
ポスト・コンバッション・コントロール・システム(PCCS)
全幅 1,770mm
ホイールベース 2,600mm
トレッド(前) 1,550mm
トレッド(後) 1,550mm 燃料供給装置 ECIマルチインジェクション
(電子制御燃料噴射)
クラッチ カーボントリプルプレート
トランスミッッション マニュアル6速 総排気量 1,996cc
デフレンシャル 前・後 アクティブコントロール・ロ ッキングシステム 最高出力 220Kw(300ps)/5500rpm
サスペンション 前・後 マクファーソンストラット 最大トルク 540N・m(55kg-m)/3500rpm
ダンパー オーリンズ・アジャスタブルシステム ブレーキ 前 ベンチレーテッドディスク/8ポットキャリパー
ステアリング形式 ラック&ピニオン
(パワー アシスト付き)
ブレーキ 後 ベンチレーテッドディスク/4ポットキャリパー
タイヤ ミシュラン ホイール エンケイ


2001年世界ラリー選手権(WRC)三菱車の主な戦績
Rd ラリー名 総合成績 ドライバー
第1戦 モンテカルロラリー 総合優勝 T・マキネン
総合6位 F・ロイックス
Gr-N優勝 O・ジレ
第2戦 スウェディッシュラリー リタイア T・マキネン
総合13位 F・ロイックス
総合2位 T・ラドストロム
Gr-N優勝 S・O・ワルフリドソン
第3戦 ポルトガルラリー 総合優勝 T・マキネン
リタイア F・ロイックス
Gr-N優勝 P・ディアス・ダ・シルヴァ
第4戦 カタルニアラリー 総合3位 T・マキネン
総合4位 F・ロイックス
Gr-N優勝 G・ポッゾ
第5戦 アルゼンチンラリー 総合4位 T・マキネン
総合6位 F・ロイックス
Gr-N優勝 G・ポッゾ
第6戦 キプロスラリー リタイア T・マキネン
総合5位 F・ロイックス
Gr-N優勝 G・トレレス
第7戦 アクロポリスラリー 総合4位 T・マキネン
総合9位 F・ロイックス
Gr-N優勝 G・ポッゾ
第8戦 サファリラリー 総合優勝 T・マキネン
総合5位 F・ロイックス
Gr-N優勝 G・ポッゾ
第9戦 フィンランドラリー リタイア T・マキネン
総合10位 F・ロイックス
リタイア T・ガルデマイスター
Gr-N優勝 M・リガト
第10戦 ニュージーランドラリー 総合8位 T・マキネン
総合11位 F・ロイックス
総合15位 T・ガルデマイスター
Gr-N優勝 M・ストール
第11戦 サンレモラリー リタイア T・マキネン
総合12位 F・ロイックス
Gr-N優勝 A・フィオリオ
第12戦 ツール・ド・コルス リタイア T・マキネン
総合12位 F・ロイックス
Gr-N優勝 G・トレレス
第13戦 オーストラリアラリー 総合6位 T・マキネン
総合11位 F・ロイックス
Gr-N優勝 E・オーディンスキー
第14戦 グレートブリテンラリー リタイア T・マキネン
リタイア F・ロイックス


2002年WRC開催予定
Rd
ラリー名
開催予定日
第1戦
モンテカルロラリー 1月17〜20日
第2戦
スウェディッシュラリー 1月31〜2月3日
第3戦
ツール・ド・コルス 3月7〜10日
第4戦
カタルニアラリー 3月22〜24日
第5戦
キプロスラリー 4月18〜21日
第6戦 アルゼンチンラリー 5月16〜19日
第7戦 アクロポリスラリー 6月13〜16日
第8戦 サファリラリー 7月11〜14日
第9戦 フィンランドラリー 8月8〜11日
第10戦 ドイツラリー 8月22〜25日
第11戦 サンレモラリー 9月19〜22日
第12戦 ニュージーランドラリー 10月3〜6日
第13戦 オーストラリアラリー 10月31〜11月3日
第14戦 グレートブリテンラリー 11月14〜17日


2001年マニュファクチャラーズポイント
1位
プジョー 106
2位
フォード 86
3位
三菱 69
4位
スバル 66
5位
スコダ 17
6位 ヒュンダイ 17


2001年ドライバーズポイント
1位
R・バーンズ(スバル) 44
2位
C・マクレー(フォード) 42
3位
T・マキネン(三菱) 41
4位
M・グロンホルム(プジョー) 36
5位
H・ロバンペラ(プジョー) 36
6位 C・サインツ(フォード) 33
7位 D・オリオール(プジョー) 23
8位 G・パニッツィ(プジョー) 22
9位 F・デルクール(フォード) 15
10位 P・ソルベルグ(スバル) 11
11位 J・ピュラス(シトロエン) 10
12位 A・シュワルツ(スコダ) 9
13位 F・ロイックス(三菱) 9
14位 T・ラドストロム(三菱) 6
14位 S・ローブ(シトロエン) 6

 


WRC参加競技車両の区分
(1) グループA
@ 連続する12ヶ月の生産台数:2,500台をベースとした公認車輌 サスペンション形式に制限は無いが、車体の基本形状並びターボチャージャー・インタークーラ・空力部品などは 取り付け位置を含み変更不可。また、フライホイルを含むエンジン部品の変更も不可。
A WRC出場を前提とした車両公認制度で、連続した12カ月に25,000台を生産したベース車両に2WDの4WD化、N/AD のT/C化、インタークーラーの装着、空力部品の装着等を行った車両20台を製作し認可された車両(通称:WRカー)。 上記改造を行う為の吸排気マニホールドの変更・冷却性能向上を目的とした開口部の新設・フロアーの改修なども 認められている。

(2) グループN
上記、連続する12ヶ月の生産台数:2,500台をベースとした公認車輌で追加技術情報を提出することによって、公認された車輌。生産車に安全装備を施す程度の小改造車カテゴリーであり、生産車の性能並びに信頼・耐久性が問われる。ランサーエボリューションは、このカテゴリーでWRC28連勝を達成。世界最強のグループN車輌と評価されている。尚、2002年シーズンからは、このグループNカテゴリーがプロダクションカーと名称を変更、FIAプロダクションカー世界ラリー選手権として開催される。

(3) スーパー1600
2001年に若手ドライバーの育成を目的に新設されたカテゴリーで、1600cc・N/A・2WD車輌で争われる。外観は、オーバーフェンダーを装着することが出来るなど、特殊改造が認められているが、車輌性能は上記プロダクションカーに劣るもので、2002年からはFIAジュニア世界ラリー選手権として開催される。


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